母がもっと不服そうな顔をするから、 「僕もそう思うよ、彼女のような人と結ばれたいと。」 そう言った。 2人の目がここまでかという程見開かれる。 「努力って素敵ですよ。 辛い中でも這い上がり続けてる、だから彼女は誰よりも輝いているんです。」 さっきの新垣の“私がいなくなったら、この世界はどうなると思う?”という問の答えはわからない。 でも、僕はもし新垣がいなくなっても忘れることはない、彼女の存在もこの気持ちも。