明日は君の誕生日
今日は初めて
私と会った日
君も思い出し
夜更けには泣くでしょう

どれだけ月日が過ぎても
忘れられない事だって
この世にはあるんだよ

私は君にとって
初めて愛した女で
初めての女
君は初めて愛した男
思い出が多すぎる
数も出来事も

真剣だった
傷つけ合いながら
世界中の春を
集めたような
幸せな日々を過ごした

君との宝物も
生まれて
幸せになろうと
震えながら誓い
二人で泣きながら
守ろうとしたのに

君と裂かれて
季節は永遠に冬

記憶の中の夏だけが
潮騒の音を奏で
二人の部屋の陰や
幻の窓の緑を映す

裏切り愛し
笑って泣いて
会えなくなって
長い月日が過ぎたのに
君だけは忘れられない

忘れられたら
楽だろうか
だけどそれは悲しい

同じ思いを抱きしめ
君はとっくに
あの頃の私の歳を越えた

なってみれば
あの頃の私は
以外に大人でなく
君と変わらない
ただの弱い女と
今はわかるはず

君も明日が来る度
心で泣き続けてる
きっと死ぬまで
互いを思い出す日


誰といてたとえ
幸せみたいな
中にいても
今思えばあれは
戦争みたいだったね

親なんていなくて
二人だけなら
きっと今でもいたし
もっと家族も増えてた

もっと強くなるには
君は若すぎたね
大きくなった
君と私の愛の形を
いつか君に
会わせてあげたい

いつかあの人達が
この世にいなくなったら
君と君によく似た
君の子供を君に
会わせてあげたい


その時流した涙で
長い冬が終わり
時が動き出せば
私たちはまた
人生を生きてゆける