すると、

洸太に引っ張られるがまま連れて来られたのは、洸太の部屋だった。


帰れって言ったんじゃないの…?


もう来んなって言ったんじゃないの…?


「相変わらず、綺麗に片付けてるじゃん」


この部屋は何回も来た事がある。


何でアタシ、緊張してんの!

前、来た時は全然緊張しなかったのに!


洸太は焦るアタシに、ちらりと視線を向ける。


そしてアタシへ身体を向け口を開いた。


「俺が遊び相手になれと言ったらどうする?」


何を言いだすかと思えば、そんなの今どうでも良くない!?


最初はアタシが言った言葉だから、ビックリしたけどね。


「アタシが言うのはどうかなと思うけど、遊びじゃなくて本気でアンタを振り向かせてみせるから」