何で笑みを返すのだ。 お前を裏切った人じゃないか・・ 笑う自分を本音の自分が罵った。 根も葉もない批判を受けたじゃないか・ 嫌・・・あの時は彼への愛情ではない。 助けを求めた友達を助けるためだ・・・ 友達愛なのだ・・・ 困っている人を逃がせない私の誠意が動いたのだ。 縋って来た依里子の苦しみは根拠のない苦しみだとは知らず・・ 唯縋られた友の苦しみを見逃せなかったのだ。 何とか助けたかった。