あまりの綺麗さに目が覚め勉強をし、1時間後にベッドに潜り込んだ。








外はまだ大荒れ模様だ。






















窓から入る眩しい日差しは心地よかった。







1階から聞こえる家事の音は実に十年ぶり。








目を開けるといつもと違った景色に飛び起きた。







「そうか……サラの家か」








長い階段を足を踏み外さないように手すりに捕まりながらおりる。








リビングに入るとパンの焼ける匂いが充満していた。









「おはよう」








「おはよう、よく寝れた？」









「うん」









「フッ、朝苦手でしょう」







「わかる？早起きとかマジ無理」









「撮影の日とかどうしてるの？」











「マネージャーに起こしてもらってる」









「へー、さっ食べて」









「「いただきます」」











朝食も昨日と変わらず無言で食べる。








サラの顔を見ると少しだけ雰囲気が違った。








「なんか雰囲気違う」











「ん？あー、化粧してないからかな？いつも血色悪いようにしてるの」











「そーなんだ。それと前髪もないな」









「何年も放置してたら無くなってた」









「そんなことあるんだな」










「うん」







朝食を食べ終わり登校の準備をする。








一緒に家を出ると誰かに見られる可能性があるため別々にでることにした。









いつものように自転車で登校し、いつもの光景が広がった。








それから廉と私の秘密の生活が始まった。