サヨリにデザインしてもらったスーツを6人は着て記者会見を行った。









「このボイスレコーダーが証拠です」









『こ、これは!』




『桃子さんが主犯なんですか?』







「はい。そうだと私達は考えます」






「この事件の前にも、サラは、桃子さんからいじめを受けていました。」







「サラが数年前に起こった事件により深い傷を負いました。そのためサラは変装をし、学校生活を送っていました」







「でも、なにか気に食わなかったらしく教科書や衣服を破られたりしました」





「それからも、変装をやめたあともいじめが続きました。だから、サラを殺そうとしてもおかしくはありません」















「ちょっと待って」






勢いよく開かれたドアの向こうには怒った桃子が立っていた。






その瞬間フラッシュがたかれ会場が明るくなる。







「それだけの証拠で私だとは限らない」






『どうゆうことですか?』








「今の時代、ボイスレコーダーなんて、誰にでも作れる」








記者たちのざわめきが止まらない中、6人は冷静に話し始めた。









「あなたが言っていることは確かにそうです。」







「でも、あの男がそんな事出来る?」







「男の家。言ったことないからわかんねーかもしんねけど、ゴミだらけで誰も使ってない感じだった」







「それにあの男は私にこう言った、桃子に頼まれたって」








「俺も刺される前見てた。朦朧としている中お前が笑っているところを」











「……っ」











『どうなんですか!』











長い沈黙が続きようやく発された言葉は弱々しかった。