「来ると思ってたわ」
「すみません。夜遅くに」
「いいのよ。入りなさい」
リビングにはサラが携帯をいじりながら座っていた。
サヨリは、察したのかお風呂に向かった。
「よう、サラ」
「なに?こんな遅い時間に」
「ごめん。」
「始めたんだね。アイドル活動。良かった」
「うん。サラを見てるとなんかね」
「そう……」
「あのさ。」
「じゃあさ、私の受賞式に付いてきてくれる?」
「っえ?」
「だから、付き人。って聞いてももう社長が公開してたけど」
「そうだな。俺でいいのか?」
「うん……だってずっと好きだったもん」
「!!ほんとに……?」
「うん。実は知ってた。颯人から聞いたことがあってね!」
「アイツ。」
「でも、本当だとは思って無かった。」
「俺は好きだよずっと前から」
「でもさ。年の差ありすぎて違法じゃない?」
「確かに。でも、あと1年経てば法的に問題は無い」
この一時が、すごく幸せだった。
アリスがいた時のような感覚だ。
ずっとこのひと時に浸かっていたい、そうおもったがサヨリは、お風呂から上がってきた。
「二人とも。結婚はあと一年後だからね」
「「知ってます」」
決して順調ではなかった人生の花が今ここで咲き誇っている。
でも、いつ萎むかは誰にも予測はできない。
それを望んでいる人は多く居る。
それを実行させるのは、極1部の人間だけ。