家のポストには脅迫の手紙が入ってるし、プレゼントと思ったらネズミの死体が入っている。







このままでは、家族にも、サラにも迷惑をかける。








そう思いすぎて、パニック障害を起こした。









その出来事を境に、芸能活動に線を引いた。













「今でも歌ったり踊ったりしたいけど、あの記憶が、戻ってきて不安になるんだ」








「病院に入ってるんですか?それは、サラは?」










もちろん伝えていない。








伝えたところでサラにとってなんの支障も出ない。








サラを思っているのは自分だけ。











「病院にも通ってるよ、今も」









でも心の病気だから治すには自分の努力が必要不可欠だ。









「でも俺は諦めきれなかった。サラのことを」










パニック障害を起こしてからは俺だけ違う家に住むことにした。








ストーカーは、警察に捕まり接近禁止令が出されている。








仕事がなくなった今、食べていくことも出来なくなる。