「はぁ!カッコイイだろ!」 「はいはい」 「着いたぞ」 「うわ、人多いね。裏から入ろうかな?」 「バカ、堂々と入れ。あと髪の毛はねてるぞ」 「バカは、余計。行ってくる」 ドアを開けた瞬間、カメラのフラッシュがたかれた。 校門で待っていた記者のカメラだろう。 サラは、堂々と校内に向かって歩き始めた。 50メートルしかない道も今日はやけに長く感じた。 教室に着いたのは7時30分ちょうどだ。 「おはよ」 「おはよう!待ってたよ。」 「みんな準備始めてるからサラちゃんも早く」 「分かった」