大人の目はもう私には向いていないと。 それからも仕事は続けたがいまいちパッとしない。 私がメインモデルだった雑誌も一回出ただけのサラが、メインになるし。 歌で勝負しても足元さえ及ばない。 でもあの事件の時、私は心から喜んだ。 サラがいなくなれば自分の番だと。 「桃子さん」 「なに?池田」 そう。