「…気をつけてね」



康さんの車に乗る前に詩優にそう告げると「おう!」と元気よく返事が返ってきた。




外に出ると、みんなバイクに跨っていて




詩優がバイクに乗って先頭を走り出すと、みんなあとをついていく。




…すごいスピード……




康さんの車は、1番最後尾を走る。



……みんな大丈夫かな



心配で前にいるバイクの人たちを見つめると、




「大丈夫よ。雷龍って世界No.1だけあってすっごく強いから」



隣に座る京子が優しく微笑んだ。



「…うん」



私は雷龍を信じたい…