そらから15分くらいして、詩優が帰ってきた。
「花莉!!!」
ぎゅっと抱きしめられる。
「無事で良かった…」
走って来てくれたのか、詩優は息を乱していて…
「…あ、の…荷物は?」
私がそう聞くと、
「康が来てから開ける」
と、詩優が返す。
………何が入ってるんだろう…
康さんが来て、ダンボールを部屋の中まで運ぶ。
「開けるぞ」
詩優がカッターでダンボールを開ける。
……中からは血の匂い…
嫌な予感しかしない。
中に入っているのは…………
大きな紙で
赤文字で大きく"雷龍潰す"と書かれていた。
匂いからしてもかるけど……
この文字は……血で書かれている