『すみません、荷物重いんで早く出てきてください』
……絶対普通の人じゃない
私は急いで詩優に電話をかける。
『何かあった!?』
すぐに電話に出てくれた。
「詩優……何か…今…玄関に変な人がいて……あっちは宅配便って言ってるんだけど…どうもそう見えなくて…」
『今行くから!!!!絶対開けんなよ!!』
「わかった」
と言って電話は切れた。
『雷龍のお姫様いるんだろ?出ておいでー?』
……私がいること…知ってるの?
『お兄さんと遊ぼうよー?』
私が何も答えないでいると、諦めてくれたのか玄関に大きなダンボールを置いて帰って行った。
ほっ、と一安心。