「お前のこともらってもいい?」 朝方、私のアパートに帰る前に詩優がそう言った。 「…!!!!」 ……以前も言われた言葉… 答えはもちろん決まっている。 こくん、と頷いた私。 「さんきゅ」 詩優は嬉しそうに私の手を引いて、そのまま外に出た。