屈んだままの詩優に唇を重ねる。
触れるだけのキス。
キスする度に"離れたくない"なんていう感情が出てきて、少し苦しくなる…
…私が転校したら…毎日は会えなくなるんだ………
引越しはここからかなり遠くのところだから、月に1回も会えるかどうか……
「必ず会いに行く……だから泣くな」
溢れた涙を指で拭ってくれる詩優。
「何かあればすぐに助けに行くし、花莉が望むなら毎日だって会いに行く。何も不安なことなんてねぇだろ?」
口角を上げて話す目の前の彼。
「…うん」
……きっと大丈夫だと信じたい
離れてしまっても……