「詩優っ!!!」 よく見ると、防弾チョッキを着ているのは上半身だけ。足や腕から流れている赤いものは……血のりではなく本当の血だろう。 ぽたり…ぽたり…とその血が床へと垂れる。 …早く病院連れていかないと…っ!!! 「……お前からそんな言葉を聞くとな…正直鳥肌が立つ。が…… 俺の負けだ。鳳凰は解散させる」 倒れたままの海斗さんの声が確かに耳に届いた。