「ひめちゃんが誰と付き合おうと、誰とキスしようと、誰に抱かれようと、誰と結婚しようと、詩優には関係ないんだよな?」 "あぁ"って返事をしたかった。 でも、返事なんてできる余裕はなくてただ外にいる花莉を見ていた。 「…情けないな」 竜二はため息混じりに言う。 どれだけ情けない顔してんだろうか…… ぺこりと男に頭を下げて走り去っていく花莉。告白を断ったんだろう。 そんな姿見て安心しちまう俺…… 自分から花莉を突き放したくせにそれはねぇだろ… 早く、花莉に対する思いを消さねぇと…