___________さらに時は過ぎ、季節は冬。
この日は確か、雪が降ってた。
「あれって…妃芽乃ちゃんじゃね?」
倫也が指さす方向に目を向けると、1台のタクシーが信号で止まっていた。タクシーの中からは、見覚えのある女の子がぼんやりと外を眺めている。
その女の子は…あの子で……
しかも、その子の隣にはスーツ姿のデブ男がいた。
いやらしい目であの子に熱い視線を送る。それに気づかないあの子…
…っていうか、あの赤いリボン……もしかして……
「援交じゃね?あれ」
口を開いたのは倫也。
「………」
さすがに『違うだろ』なんて言葉は言えなかった。
あの子がしてる赤いリボンは……
『好きなだけ犯していい』っていう裏の世界では暗黙の了解である。
…あの子が、援交?
そんなの信じたくない。
他の男に抱かれてる姿なんて想像したくもない。



