世界No.1の総長と一輪の花







使用済みのシーツは、地下にある洗濯機の中に入れて洗濯する。干して乾いたものはアイロンをかけて棚にしまう。





「アイロンもやり直しだよ!!シワが残ってる!!」


「は、はい!!!」





また丁寧にアイロンをして、合格をもらってからしまう。





「詩優坊ちゃんの嫁なんだった、アイロンくらいできるようにならないとだよ」





呆れたように私を見る早乙女さん。





っていうか………





嫁!?





「なんだい、その反応。
恋人宣言しといて、まさか坊ちゃんにプロポーズでもされてないのかい?」





……プロポーズ!?





「……わ、私たちまだ高校生ですよ!?」


「高校生でも結婚出来る歳じゃないかい」





「そ、それは……そう、ですけど…」






だからと言って私たちが…け、結婚……だなんて………………まださすがに早い






「あたしゃ、早く結婚することをおすすめするからね。
ここの従業員でも坊ちゃん狙いは多いんだ。気をつけな」






そう言って早乙女さんは自分の仕事へと戻る。






……具体的には何を気をつければいいんだろうか…