「さんきゅ」




あいつはなんだかすごく嬉しそうな表情。




「「……」」




……嫌がらせのつもりだったのに…





…まだだ。嫌がらせならまだ倉庫にある………
朝から用意した水風船が…!!





「急いでんだろ?もう行こう」





俺は奏太とあいつの腕をぐいぐいと引っ張った。













「早く歩けよ、奏太、と…総長」




「おう!!」













…この雷龍のトップに立つ男を信じてもいいと思った。





俺を信じてくれて…居場所をくれたこの男なら…













もう一度誰かを信じるなら夜瀬詩優という男がいい。








壮side.end