「…か、歓迎だよ…!!」


「…そ、そうね!!」





両親の声。あいつに恐怖でも抱いたのか、少し声が震えている。





「…壮はさ、よく喧嘩する悪ガキだけど…

慣れると人懐っこくて、友達思いで、いつも元気で見てて面白いぐらい。だから俺はあいつらを心から笑顔にしたいと思った。


…あんないいやつ、他にいねぇんじゃねぇの」






涙で視界が滲んでいく。





零れ落ちる前に、手で涙を拭って自分の部屋へと足を進めた。















































自分の荷物をキャリーケースに無理矢理つめて、机の上には"バイバイ"とかいた紙を置いておいた。