バキっ!!!!!!
鈍い音が聞こえる。
ドサッと倒れたのは目の前の笑顔で話していた男。
………殴ったのは俺じゃなくて壮だ。
「…どこまで俺らを馬鹿にすれば気が済むんだ!!!!!」
壮の悲痛な叫び声。
周りにいた男たちが殴りかかってきて、そいつらを思いっきり殴る。
倒れてるのに、何度も、何度も。
いくら殴ってもあの時裏切られたことを忘れられるわけじゃない。
だけどそう簡単に許せるはずもなく、「…もうやめてくれっ!」と言うまで1人ずつ殴った。
5人分聞けたらその場に男たちを放置して、足を進める俺たち。
俺たちは気づかなかった。
これがあいつらの作戦だってことを……



