最後に1人1回ずつのはずだったのに… 気づいたら小遣い全部使ってた。 「ラッキーだったな!!」 「だな」 袋に入ったぬいぐるみ2つを見ながら夜道を歩く。 ぬいぐるみは見事に2つとれて、嫌がらせの道具が増えた。 これをあいつに押し付けたらどんな顔をするか、楽しみだ。 「奏太くんと壮くんだよね?」 突然、後ろから声かけられた。振り向けばそこにいたのは……… 見覚えのある男たち5人がいた。 見覚えがあったのは……… 黒烏の倉庫で見たことがあるから。