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「奏太!!!これやろ!!これ!!」

「…いいけど……そんなのが欲しいのか?」




「取れたらあいつに押し付ける!!」

「いいな、それ」




壮が100円玉をクレーンゲームに投入して、レバーを動かす。




「もっと前の方がいいかな」

「……前の方がいいかも」




レバーを動かして、




「よし、これでどうだ!!」




キャッチボタンを押す。そしたらアームが下におりてきて、ぬいぐるみを挟む。挟んだままアームが上にあがって




「おおっ!!!」

「いけんじゃね!?」




と期待した瞬間、ぽとりとぬいぐるみが落ちた。




「あぁぁぁぁぁ!!!!」

「………」




「うんこが落ちた…」




壮が悲しそうに呟く。





俺たちが来ているのはゲームセンターで、UFOキャッチャーをやっていた。ちなみに今とろうとしてとれなかったぬいぐるみは『ぷにぷにうんちくん』というキャラクター。