世界No.1の総長と一輪の花






以前も



「夜瀬くんって筋肉すごいね~!!」



と言いつつベタベタと腕を触ってきた。まぁ、倫也はそういうの気にしないタイプだから大丈夫だろうけど。





「じゃあ、旗本くん!!今日の放課後ここで一緒にやろうね!!」


「おう!!」





そんな2人の約束をただ見ていた。関根が廊下に向かった瞬間、倫也はにやにやしながら口を開く。





「関根ちゃん、俺らのクラスじゃ1番美人でモテるんだぜ?」


「…興味ねぇ」





「おっぱい大きいし、ヤれたら幸せじゃん」


「………お前なぁ……また女絡みで族に喧嘩売られても知らねぇから」






倫也はあることがあってから女癖が悪くなった。2年前よりはマシになったけど…あの時なんか寄ってくる女は構わず抱くし、気に入らねぇ野郎の女に手ぇ出してよく族に喧嘩売られてた。




それに毎回巻き込まれるのが俺と竜二。





高校に入ってからは少し大人しくしてたからまだ良かったけど…





「俺らマブダチだろ?」





にっと笑う倫也に反省の色は見られない。またいつか巻き込まれるんだろうな…と心の中で思った。