「焼くぞ」


詩優と竜二さんがボウルとたくさんの具材を持ってテーブルに置く。



「花莉、何か嫌いな食べ物ある?」



詩優は隣に座りに腰を下ろす。竜二さんは倫也の隣。



「特にない…かな」



「ほんと?何が入ってても食える?」


…何が入ってても?一体何を入れる気なんだろう……


「…うん?」








「まあまあ、食べてからのお楽しみだよ」


と、たこ焼きを作る倫也。


テーブルの上にある具材に目を疑う。


チョコレート、みかん(缶詰め)、パイナップル(缶詰め)、梅干し、お餅、ソーセージ、ガム、タバスコ、パクチー……



これは……たこ焼き…?



「ロシアンたこ焼き。これでひっくり返して」



詩優に竹串を渡され、たこ焼き?をひっくり返していく。



「今度闇鍋でもやるか」



竜二さんも楽しそう…




…闇鍋?