「ほら、毎年命知らずな族が誕生日プレゼントとか言って詩優に喧嘩売りに来るでしょ?誕生日会まで詩優と一緒に喧嘩してもらおうかと思って」




にこりと答える京子に少し呆れ顔になる竜二さん。




「喧嘩と遊ぶのを同じにするな……
まぁ、その班は哲哉と貴詞、和樹、秀一に任せる。

パイ投げには奏太、壮、誠、お前ら3人が参加」





指示を出していく竜二さんに「ぼ、ぼぼぼ僕は飾り付け班がいいです……っ!!」と勢いよく手をあげる誠くん。




「ぼ、僕は…飾り付け…好き…なので…」




誠くんは確か詩優に憧れていると言っていた。憧れの存在にパイ投げなんてできないからだろうか。





奏太くんと壮くんは何だか嬉しそうににやにやしている。何か企んでいる顔…




「じゃあ誠は飾り付け班な」




その後、着々と班が決まって…









あとは当日、8月12日を待つのみ。あと1ヶ月ちょっと時間がある。




それまでにプレゼント用意しないと…