倉庫で遊んで、帰ったのら夜中の2時過ぎ




この時間、外でうろついているやつらはほとんど暴走族に入ってる。まぁ、ここ(地元)じゃほとんど黒烏のやつらだから喧嘩売られる心配もないから大丈夫。




ヴヴヴっ




スマホが鳴って画面には"壮"と表示されていた。壮から電話かけてくることなんてほとんどねぇのに…




俺は通話ボタンをタップした




『…この茶髪のガキが死んでほしくなけりゃあ、今すぐ黒烏の総長を指定の場所まで連れてこい』




壮の声ではない低い声。声からでもわかるけど…かなり殺気立っている。




「壮は無事なんだろうな!?」


『……ボコボコにしちまったけどとりあえず、今は息があるぜ?』




…!!




「何で壮を狙ったんだ…この卑怯者」


『卑怯者?そりァねぇぜ。このガキが黒烏なのに堂々と"白虎(びゃっこ)"のもんつけてっからだろ?しかも黒烏にやられた奴らのつけて』





……は?





"白虎"のもん?






俺はスマホをぎゅっと握った。すると、







チャリっ音を立てて揺れたのは白い虎のキーホルダー。しかも今日、総長の黒木に渡されたやつ……





……………白虎





………これがあいつらの……