「んっ……」



目が覚めると、自分の部屋じゃなくて…
目の前には詩優の顔のドアップ。



!!!!



ベッドの上で一緒に寝ていて、しかも詩優は裸。私はちらりと布団の中を覗いてみると、自分も裸で…




昨日のことが夢ではないんだと思った。




思い出すだけでも恥ずかしい……




私はゆっくり起き上がって、床に散らばっている下着と制服をかき集めようとすると



急にカクンっと体に力が入らなくなって倒れそうになった。




倒れ込む寸前で詩優が私の腕を掴む。




そのおかげでなんとか倒れずにすんだ。




「…あ、ありがと……」




ゆっくり腕を離してもらって床に着地。




詩優の方を振り向けば、素っ裸の詩優が目に入った。綺麗な体に、首筋と鎖骨に私がつけたキスマークがある。



昨日の記憶が蘇って途端に恥ずかしくなる。



顔が熱くなっていって、体も熱くなっていく。それを隠すために布団を引っ張って、くるまった。




「そういう可愛いことするとまた抱きたくなる」




布団の上からなでなでと頭を撫でてくれる詩優。




「…なっ…!!」




昨日したばっかりなのに何を言うんだ…