「えー!?昨日!?」




明日葉は目を見開いて、未だに信じられないといった表情。




「その話詳しく聞きたいな~」



「私も私も~」




倫也と京子は興味津々といった表情で私と詩優の周りに寄ってくる。竜二さんは呆れ顔のままで椅子に座っている。




「…お前らおもしろがってね?」





詩優がそう言うと頷く倫也と京子。私は恥ずかしさに耐えられなくなって、後ろを向いて詩優に抱きついて顔を隠した。





「あっれぇ?夜瀬の詩優さん、顔赤くないっすかぁ~?」




「あれれ~ほんとだ~。ひょっとして照れてる~?」





またしても倫也と京子のからかう声が聞こえてくる。




……詩優が…照れてる……?





「…うるせぇ」





詩優がそう呟く。私は気になって、顔を上げようとしたら詩優にぎゅっと強く抱きしめられて……顔を上げるのを阻止された。





結局私は詩優の胸に顔を埋めたまま見ることができなかった…