「顔赤いけど…熱い?」




やっとキスをやめてくれたと思ったら、私の制服のブラウスに手をかけてプチプチと上からボタンをはずしていく。




「…やめて…八王子く…」




そんな私の言うことも聞いてくれずキャミソールの下に手を忍ばせて私の素肌にそっと触れる。




「…んっ…!!」




体に電気が走る。




「妃芽乃さん、鳳凰の姫にならない?」




…何言ってるの……




「…私…雷龍の姫だもん…」




「今、自分が危ない状況なのによく断れるね?本当に処女奪うよ?」




ゆっくりと手を上に滑らせていって…ブラジャー越しに胸を触られた。



「やんっ…!!」



嫌な声が出る。恥ずかしくて怖くて…嫌なのに触れられる度にどんどん体が熱くなっていく…




「エッチな声」




八王子くんは笑いながらそっと手を離して、起き上がった。





「鳳凰の姫になるならいつでも歓迎だよ」
















八王子くんはそう言って私のスマホを枕元に置いて部屋を出ていった。