「大丈夫か!?」



怪我だらけの3人にすぐに駆け寄ると、すぐにガチャン!!と勢いよく入ってきた扉が閉まった。




…!!




嫌な予感しかしない。




「…っあんた……う、しろ…!」




奏太が苦しそうな声が聞こえてきて、すぐに後ろを振り向くと金属バットを振り上げている男が1人。




ここで俺が避けたら間違いなく奏太たちに当たる…!




ガンッ!!!!!!




瞬間、頭に激痛が走る。ぽたりと熱いものが垂れて、頭が熱い…



ぐらりと視界が揺れて、焦点が定まらない。俺は手に持っていたスマホを床に落とした。




「……あんたっ………!!」




ただ奏太の声が耳に届いた。




焦点が定まらない中、無理矢理1歩踏み出して目の前にいる…と思われる男を1発殴った。




ドサッと倒れる音が響く。




「……奏太、壮、誠…生きてるか?」




少しずつ視界が定まってきて、倒れたままの3人が目にうつった。




「…壮と誠が……さっきから動かねぇ……」




奏太が苦しそうに声を出す。