「…それはどうだか。あんただってあいつらと同じように俺らを殴る確率なんてゼロじゃない」 奏太が暗い表情でそう言った。 "あいつら"? 何かあったのか……? 雷龍は他の族とは違う。だから…それをこいつらに教えてやろうと思った。 「……信用できねぇならその信用を得るまで」 俺はまた2人の頭を乱暴に撫でてから、「じゃあな」と手を振ってバイクに跨った。