「族になんて興味ねぇよ。行こうぜ、壮(そう)」



くるっと俺に背を向けて歩き出す藍色の髪の少年。壮と呼ばれた茶髪の少年は、



「待てよ!!奏太(かなた)!!!」



とすぐに藍色の髪の少年を追いかけた。





…カナタとソウか。





「またな」




俺は2人の背中にそう呟いて、見送った。