「これが全て」と言う竜二さんはやっぱり少し辛そうな表情になっていた。 これが昔の雷龍なんだ… 「…話してくれてありがとうございます」 私はぺこと頭を下げた。 「どこの族でもそうだが、姫は1番狙われやすいから気をつけた方がいい」 確かに…姫は喧嘩なんてできないし…1番狙われやすいのかもしれない。 私はこくんと頷いた。 話していたらあっという間にマンションまで着いて、竜二さんにお礼を言ってから部屋の中に入った。