花莉のおでこに軽くキス。


「……………そういうのはお前が熱下がってから聞きたい」


「…熱なんてないもん」


頬をふくらませて涙目で俺を見つめる花莉。赤い顔してよく言うよ…


「ゼリー食える?」


花莉から体を離して、俺はコンビニの袋からゼリーを取り出す。


「……キス…がいい…」


そっと呟くような声。キスねだるとか可愛すぎ……まじで襲いそう……


「キスはお前の熱が下がったら」


花莉の体を支えて、ゆっくり起き上がらせてからカップのゼリーとスプーンを手渡した。


「……食べさせてくれないの…?」


潤んだ瞳でゼリーと俺を交互に見る花莉。


その姿があまりにも可愛くて………惚れてる女の子に言われたら断れる男なんていないだろう。


ゼリーを花莉の手から奪うと、ぺりっと蓋を開けてスプーンですくう。あーんと口をあける花莉にゼリーを食べさせた。


もぐもぐと口を動かす目の前の女の子は小動物みたいで可愛い……


「あーん」


また口を開く花莉にゼリーを食べさせていく。