「2人付けるということはどっちかが全体をみないといけない。この場合拓也先輩が司令塔だから全体を見ますよね。でもそれが隙を与えてることになる。」

「希衣の動体視力、運動神経なら抜ける・・・」

「隼人、お前わかってて・・・」

「あぁ、拓也のほうから希衣は抜いてくると思った。だからすぐカバーに入った。希衣ならパスを選択すると思った。でも希衣はシュートした。あの体制から。」

私のこと先輩なら知ってるよね。

あんだけ練習したもん。

だからこそ見せた。あの技はきっと隼人先輩にしかできなくてわたしもまだ未完成だったから。