結局謎は解けないままだった。

けれどそんなこと気にならなくなるくらい北海道は最高だった。まじで。本当に。

食べるものすべて美味しい!行くとこすべて綺麗!興奮しすぎてちょうど隣を歩いていた七瀬くんに

「たのしいね…!!」

超ハイテンションで声をかけると



「…っはは、そうだね。楽しいね」

私を見て口元を押さえながらくつくつと笑う七瀬くん。


「なんでそんな堪えたような笑い方してるの」

「ん?可愛いなって」


なにが?と思ったけれど聞くのも面倒なので

「へー」

と返事をしてマイとミユの元へ走った。





自由時間では私たちの班はとにかく食べることを目標にしていた。

事前に調べておいた店への地図を見ながらのらりくらりと歩いていると


「あの」


誰かに声をかけられた。