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「そういえば七瀬くん、麻里ちゃんは?」



「あー。中野さんストーカーに合ってたんだよね。
それも中学の時の元彼に。
それで、俺同じ中学だったし
その元彼とも友達だったから相談受けてて」


「そうだったんだ」




あの可愛さだ。
確かにストーカー被害にあってもおかしくはない。




「それで、さっき中野さんのところ行ったんだけど、その元彼にあとつけられてたらしくて家まで送ってほしいって言われたんだよね」


「そっか。それで麻里ちゃんは無事家まで…?」

「多分」

「多分?」

「送り届けたのは俺じゃないからね」

「え?」



「橘さんに行ってって言われたあと
すぐに堀北に電話したんだ。
彼氏がいるのに俺が行くのもおかしな話だし」


「で、堀北に中野さんを任せて
橘さんのところに走ってきた」




「そ、そうなんだ…」





「うん。前に言わなかったっけ。
俺の優先順位の1番は橘さんだって」



「……」




「照れてる?」

「…う、るさいよ」

「可愛いね」

「…!!!」











ちなみに、告白され私がはいと返事をしたあと
数秒…いや、数十秒…いや、もっと長い沈黙が続いた。



そして状況を飲み込んだ七瀬くんは、何回も何回も私に確認を取ってきて、その確認を全部肯定すると
大きなため息をついて、ゆっくりと私を抱きしめた。



その時の七瀬くんの発言は恥ずかしすぎるので割愛するが、どうやら私をどろどろに甘やかすら気らしい。




…私の身持つか…?