恋愛王子の落とし方

げんなりして、帰ろうとした。

「じゃあね」

「せっかくだし、二人でサボらない?」

こいつ、学校をサボる気で…………

あ、でも私を閉じ込めた奴に会わなくて済むな。

丁度、奢らせようと思ってたし。

「いいよ、そのかわり全部あんたの奢りね。こうなったのも宮島くんのせいなんだからね?」

「もちろん。先輩と居れるなら」

「で?どこ行くの?」

「その前にさ、シャワー浴びたくない?」

昨日、お風呂に入ってないしね。

「俺んち来る?」

「自分ち帰るわ……………っは!」

家の鍵持ってない!

入れないじゃん。

「もう来なよ」

「でも、服…………」

「俺の貸すし、姉ちゃんのもあるしさ」

お姉さんいたの!?

可愛いんだろうな。

「分かったわよ」