恋愛王子の落とし方

カナside

目が覚めると宮島くんに抱きしめられていた。

「は、離れて………!」

パニックになった私は必死でそう言った。

「お願いだから離れて!」

半分泣きかけで言った。

「ごめん」

宮島くんは悲しそうに笑った。

カランカラン

ん?

何かが落ちたようだった。

落ちたほうを見ると、鍵があった。

「あー!!」

私の叫び声にびっくりしている宮島くん。

「か、鍵!」

「あ」

それを拾い上げると扉を開けた。

すると、見事に開いてしまったのだ。

何だったんだ、この夜は。