恋愛王子の落とし方

「あんたは自意識過剰よ!」

私としたことが不覚にも同じことが二回も。

「でも、合ってるだろ?」

「まあ………」

ほらやっぱりっていい気になっている。

「ほらほら、こーゆう無自覚なところに惚れるんだよ?」

宮島くんは意地悪に笑った。

たまに見せてくるそういう表情に私はドキってするんだよ?

「ばか」

そう言うと意識が朦朧とした。

そういえば私、今日倒れたんだっけ。

先輩に脅されるし、閉じ込められるし疲れたな。

そのまま寝てしまった。