なんかラッキー。

急いで扉を開けた。

すると先輩がボール磨きをしていた。

先輩は余裕な表情で楽しそうだった。

またこれかよ。

俺はほっとして先輩に抱きついた。

「よかった、無事で」

「宮島くん、心配しててくれたの?」

先輩は可愛らしく上目遣いをしてきた。

くっそ、マジ可愛いな。

「ありがとう、でも離れて」

一瞬、微笑んだ顔はやっぱり可愛い。

そのあとすぐに離されたけど、どうでもよかった。

「誰かいるのか?」

見回りの先生が来たようで、こっちに近づいてきた。

やばい、バレる!

「こっち」

先輩に言われてついていくと大きな跳び箱があった。

「この影に隠れるわよ」

二人でその影に隠れた。

先輩は隠れるためにくっついてくる。

やべぇ。

心臓もたねぇ。

しばらくして先生は離れていった。

すると、先輩も離れた。

そして、扉が開いているか確認している。

「宮島くん!開いてないわよ」