「…………それは」

何か言いたげな顔をしていたけど、教えてくれなかった。

「いずれ、言うから」

そう言った顔が忘れられない。

カッコよくて。

どことなく、切なくて。

胸の奥がキューってする。

この気持ちって一体。

なんだろう。

このもどかしい思い。