保健室に戻るとヒナタは帰り支度を終えて、ベッドに座っていた。

「ヒナタ、一緒に帰ろ」

「え?」

もちろん、ヒナタにとって予想外の事だったので驚いている。

「………だって、心配だし」

「………めっちゃ嬉しいわ。さ、帰ろ!」

照れ隠し、下手だな。

「ふふっ」

「なんだよ!」

「ううん。なんでもなーい」

だって、ヒナタ可愛いんだもの。

「………襲うぞ?」

いきなり、声のトーンを落として言ってきた。

「バカッ!ここ学校!!」

「んじゃあ、俺んち」

何言うの!?

「ダメダメダメ」

「嘘だよ」

だよね。

「帰ろっか」

「ああ」