恋愛王子の落とし方

少し経つとヒナタはやっと止めてくれた。

「………」

「これは何?」

「キスマーク」

ヒナタの部屋にあった鏡で首もとを見た。

確かに赤いキスマークが。

「何のためのもの?」

「俺のっていう印。マーキングしたの」

「…………そうなんだ」

初めて知った。

恋人ってこんなことするのね。

「…………」

やっぱり、恥ずかしい。

二人とも我に帰って恥ずかしさでいっぱいになっていた。