カナside

「お邪魔します」

やっぱり、ヒナタの家は温かみがある。

入った瞬間そう感じた。

「俺の部屋にいて」

言われた通り、ヒナタの部屋に行った。

「ねぇ、あなたがヒナの彼女?」

ヒナタの部屋に入ろうとしたとき、後ろから声をかけられた。

「……え?」

驚きを隠せなかった。

そこに立っていたのは、ヒナタと同じく金髪でちょっとくせ毛な目がクリクリした女性。

こんなにも可愛い人がヒナタの家にいるなんて。

もしや、二股?

「やだなー。私、ヒナタの姉だよ?」

ヒナタのお姉さんは私の考えを読んだらしい。

「はあ……」

「で、彼女なの?」

「はい」

交際は許さないって言われるのかな?

怖いな…………

「そっか!そっか!ヒナのことよろしくね」

いい人!

正真正銘、ヒナタのお姉さんだな。

だって、こんなに明るいんだもん。