あれから何をしたかなんて覚えてない。

ただ、ヒナタに会いたいってずっと思ってた。

私はヒナタに溺れてしまったんだ。

恋ってこんなに夢中になるものだとは思わなかった。

会えたときの喜びも別れたときの悲しみも全てひっくるめて恋なんだってこと初めて知った。

お母さんが恋した気持ちも、恋を嫌った気持ちも分かるなって思った。

そういえば、お父さんと会ってないな。

もう、九年?

会いたいな。

でも、お母さん悲しむもんね。

仕方ない………もんね。