恋愛王子の落とし方

学校に行くと、真っ先にサキとミナのところへ行った。

「私、正式にヒナタと付き合うことになったよ!」

「え、待って。ヒナタのこと好きだったの?」
「おめでとう」

二人の反応はバラバラだった。

「カナ酷いよ!恋したら言ってくれるんじゃなかったの?」

「ごめんね、サキ。付き合うギリギリまで恋だって分かんなかったの」

「意味分かんないから!」

そう言うだろうと思い、一から話した。

「なるほどね。そのヒナちゃんは恋愛王子だったって訳ね」

「まさに運命だな」

運命…………

ま、そんなことないよね!

「そういえば、ミナはどうなったの?」