恋愛王子の落とし方

「え!お二人、嘘のカップルなの?」

小森くんは驚きながらそう言う。

「諸事情があってね」

「話すと長いからまた今度な」

それから五分ぐらい練習した。

「先輩、そろそろ………」

「分かった」

そして、私と宮島くんの試合が始まった。

タイムアウトは無しでその他は卓球協会のルール通り行う。

最初のサービスは宮島くん。

スポーツ万能、成績優秀の宮島くんだから何かすごいサービスをしてきそう。

予想は的中し、横回転サーブを出してきた。

ほんとにコイツ初心者?